福祉有償運送を行うNPO法人です

移動困難者を支援いたします。

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ご挨拶とご協力のお願い

 私は、地元の高校卒業後東京の大学を経て中部電力本社に就職したため、ほとんどを愛知県で暮らしており、生まれ育った故郷には何も貢献できていないなと思いながら令和5年6月末でサラリーマン生活を終えました。

 一方、私の父は90歳を超えても車を運転しており心配でしかたなかったのですが、田舎ゆえに免許証を取り上げると身動きが取れず生活していけないことから「気を付けて」と言うことしかできませんでした。
 このことから、父のような免許証を返納したくてもできない高齢者や、身障者の方のように移動に困っている人が世の中にはたくさんおられることに改めて気づき、この社会課題をなんとかできないかと考えました。そして、まず地元の身障者の方や要介護・要支援者の方の移動支援に取組もうと決めたのです。

 その後、中部電力の大先輩であり、福祉有償運送※の全国的な先駆者でもある「あんきや」を主宰する蒲池龍之助さんをお訪ねし、最大で1年に26千人もの移動支援をしたと伺いました。蒲池さんは、事情があって移動支援を止められたのですが、困っている方は大勢おられることを実感し、蒲池さんの足元にも及ばないものの、令和4年に亡くなった蒲池さんの志を継ぎ次につなげる役割を担いたいと意を新たにしました。

※福祉有償運送とは、有償で顧客を運送するにはタクシー等の緑ナンバーでなければならないとの道路運送法の特例で、「自家用車(白ナンバー)により困っておられる方々の移動支援を有償(タクシー代の半額~)で行う」もの。国交省の認可が必要。

 ただ、私一人の力ではできることが限られていることから、友人・知人の賛同を得て特定非営利活動法人(NPO法人)スマイルニを立ち上げ準備を進めました。そしてお陰様で、令和6年6月20日開催の高山市公共交通活性化協議会での承認を経て、7月17日についに国交省岐阜運輸支局から認可(正確には登録)をいただくことができました。ご協力いただいた方々には本当に感謝申し上げます。これで、ようやく福祉有償運送のスタート台に立つことができました。

 まずは私たちNPO法人スマイルニが取り組みますが、高齢者や身障者の方のような移動困難者を何とかしないといけないという社会課題は、近い将来の皆さんのご家族や皆さん自身の問題でもありますので、その解決には皆んなで力を合わせて取り組むことが必要と思います。

 ついては、賛助会員という形で皆さんのお力添えをいただきたく、よろしくお願いいたします。

理事長 稲尾 富夫 NPO法人スマイルニ
理事長 稲尾 富夫